カテゴリ: 将棋観戦

日本将棋連盟ライブを月額500円で契約したので、順位戦を観戦してみました。仕事中のときは隙間時間や休憩時間に(^o^)
1ヶ月のランチ代が一回増えたと思えば安いものかな。ただ、最近ネットの月額課金サービスは増えてきてるので定期的に見直しは必要です。アマゾンプライム、Netflix、ニコニコ動画、radikoといつの間にか。。

郷田九段は羽生世代なので谷川九段とはひと回り違いますね。若いほうが勝ちやすくなる傾向はありますが最近の谷川九段は若手強豪にも勝つくらいなので調子の良さが伺えます。
本局はプロの将棋ではあまり見かけない先手の右四間飛車。下記の駒組から自分なら攻め一筋になるのですがプロの将棋ではそうは行きませんね。
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下記の局面では後手に攻め方が多くあり、後手有利にも思います。ソフトの評価値としては互角でした。後手は金が3つきれいに並んでいてはさみ将棋のよう。
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終盤は先手にもチャンスはありましたが後手の郷田九段がきっちり受けきり勝利しました。最終盤は詰むや詰まざるや。深夜に楽しい終盤戦でした。2局目以降も楽しみです!
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将棋の藤井七段の快進撃が止まりません。年明けの朝日杯オープンで佐藤天彦名人、羽生善治竜王などを破り優勝したのをはじめ、竜王戦ランキング戦でも勝ち上がり七段昇段を決めています。すでに、名人・竜王も凌駕して将棋界ナンバーワンは彼なのでは、とも言われているとか。

先日の竜王戦ランキング5組決勝石田五段戦について、ヤフーニュースにも載っていました。
AIを超える衝撃の一手が飛び出した。藤井七段は終盤、AIの評価で「悪手」とされた手を選択。さらに76手目に飛車を切り捨てるという衝撃の一手を放ち、観戦していた棋士たちの度肝を抜いた。AIの読みをも上回る恐るべき読み筋に「強すぎる!」という驚嘆の声が上がった。

私もこの1局はアベマTVで観戦していたのですが、飛車捨てには驚きました。飛車というと、将棋指しなら誰もが欲しくなり、捨てるには勇気のいる駒だからです。

ぴよ将棋で解析

スマホアプリの将棋AIぴよ将棋でこの棋譜を解析してみました。話題の局面です。
局面①石田五段がここで飛車の前に歩を打ちガチっと守ります。石田五段もまさかここで同飛車とは思わなかったのではないでしょうか。
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局面②飛車で歩をとった局面。ぴよ将棋でも悪手認定されています。評価値グラフでもだいぶ石田五段に振れています。ソフトの読み筋としては歩ではなくて、56の角を取る手を推奨しています。
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局面③その後、桂馬を繰り出して77の地点に攻めを仕掛けます。この手もぴよ将棋では疑問手となっています。
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他のプロ棋士でも気づかなかった手というわけで、相当気づきにくい読み筋だったのでしょう。小さい頃からたくんの詰将棋を解いてきた藤井七段だからこそ、その後の詰みまでイメージでき、この手の発見に繋がったのかもしれません。将棋ソフトはすでにプロ棋士を大きく超越した存在になりましたが、こういうソフトが気づかない手を人間の棋士が指せるという点が面白いと感じます。

以前、羽生さんが言われていましたが、将棋ソフトもまだ将棋を完全解明したわけではないから、すべてを信用できるわけではないと言われていました。これは将棋に限らず他のことにも当てはまるかもしれません。人工知能が高度に発達しても、結局は自分で考える力というのは必要な気がします。

竜王戦本戦トーナメントも、ますます楽しみになりました。藤井七段、竜王戦どこまで登りきれるか。

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将棋のNHK杯一回戦第10局、永瀬七段vs高野四段をテレビ観戦しました。プロの将棋の対局では、持ち時間は名人戦が長く一人9時間(2日制)、他棋戦だと、4時間や5時間というのもあります。
このNHK杯は、持ち時間10分(プラス考慮時間10分)と他の対局に比べると圧倒的に持ち時間が少なく早指し棋戦と言えます。そのため、早指しに強い棋士が好成績を残せますし実績ある棋士でもトーナメントの早い段階で姿を消すということもあります。
視聴者目線では、スピーディーに局面が移り変わるのでハラハラ・ドキドキ感を味わうことができます。

今回対局者の永瀬さんは、まだ25歳と若いですが、将棋界でトップクラスの一人と言えます。タイトルこそ取っていないものの、記事の強さを表す指標の一つである棋士レーティングにおいて、トップ5に入っているからです。
また、現代の将棋界では人工知能を搭載した将棋ソフトを活用して研究するのが主流になってきていますが、永瀬さんはあまりソフトは使用しないせず、自分自身でじっくり考え抜くスタイルという旨の発言をしています。そうした勉強方法から、あの負けない受け将棋が出来上がっているのでしょうか。
一方の高野四段は、昨年引退した「ひふみん」こと加藤一二三九段の最終局を対戦した棋士です。最近では珍しい加藤九段の得意な矢倉を受けて立ち相矢倉の一局でした。

対局の内容としては、相掛かりの出だしから互角の局面が続いていきました。印象に残った手は、下図で先手の85桂。木村九段の解説ではあえて桂馬を飛車に取らせて86歩と上がることで、87の地点をと金と飛車の攻めから緩和する狙いがあるとのこと。なかなか、解説がないと意味がわかりにくい手でした。
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勝負としては、この後、後手の高野四段が飛車と角をうまく使い、格上の永瀬七段に勝利しました。先手は左辺から後手玉に迫ることができず厳しかったですね。
さすがの永瀬さんも粘りを発揮できませんでした。

勝利した高野四段は、二回戦で羽生竜王との対局となります。高野四段が勢いで羽生竜王にどう挑んでいくか見所ですね。次週は井上慶太九段と糸谷哲郎八段との関西棋士同士の対戦となります。こちらも時間があれば観戦したいと思います。


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